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新型コロナウイルスの感染防止策として人が互いに距離をとる工夫が求められるなか、
ブリの養殖で知られる香川県東かがわ市の学校では、子どもたちの距離をとる意識を高
めようと、およそ2メートルに当たるブリ2匹分の距離をとるよう呼びかけています。

このユニークな呼びかけは、東かがわ市で、小中一貫教育を行う引田小中学校が今月20
日から始めました。

地元特産のブリを合言葉に距離をとる意識を高めようと、校舎の壁や階段の手すりなど
に2匹のブリのイラストを貼って、およそ2メートルの距離をとるよう指導しています。

登校してきた児童や生徒は、玄関の前で先生から「ブリ、ブリ」と呼びかけられると、
距離をとって、それぞれの教室に向かっていました。

また、体育館で行われた体育の授業では、生徒たちがいわゆる「3密」にならないよう
「ブリ、ブリ」と呼びかける先生の指導に従って、ブリ2匹分の距離をとり、準備体操
をしたり、踊ったりしていました。

小学3年の女子児童は「ブリを合言葉に友達と間隔をあけて過ごし、ウイルスの危機を
乗り越えていきたい」と話しています。

引田小中学校の橋本征治校長は「ブリは児童や生徒にとってなじみのある地元特産の魚
なので、取り組みをきっかけに距離をとる意識を高め、感染を防いでほしい」と話して
います。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012448671000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/K10012448671_2005281457_2005281507_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/K10012448671_2005281457_2005281507_01_03.jpg