やりすぎた「スマホ決済還元率」今度は引き下げ競争!?
毎日新聞5/17(日) 9:30配信

やりすぎた「スマホ決済還元率」今度は引き下げ競争!?
 QRコードやバーコードでお金を支払うスマホ決済の「ポイント還元率」の改定が相次いでいる。条件は事業者ごとに異なるが、還元率が下がるケースが多い。大規模還元で利用者獲得を狙ってきたが、その動きが一段落している。ケータイジャーナリストの石野純也さんがリポートします。【毎日新聞経済プレミア】

 ◇ドコモはハードルが大きく上がる

 5月10日に還元の仕組みを大きく変えたのが、NTTドコモのd払いだ。同社は通信回線契約者向けに最大7%還元の「dポイントスーパー還元プログラム」を実施してきたが、この適用条件を大幅に見直した。

 それまでは、ドコモの通信料金の支払いにdカードを利用することで1%、ドコモのコンテンツサービスを利用することで各1〜2%と還元率が積み上がっていった。サービスを利用契約することで、比較的簡単に7%までの還元が受けられた。

 5月10日以降、このコンテンツサービス利用分がなくなり、代わりにdポイントをためた回数や、dカードの請求額などで還元率が変化するようになった。最大7%還元は同じだが、最大まで還元を受けようとすると、dカードでの支払いが月20万円以上、ネットでの決済が月5万円以上、dポイントを貯めた回数が月100回以上必要になる。これまでと比べ、ハードルが大きく上がってしまった。

 ◇ペイペイも月の利用回数で率が変わる

 ソフトバンク系列のペイペイも、4月1日から還元率を大きく下げている。3月31日まではペイペイやヤフーカードで支払っていた場合、常時1.5%の還元を受けられたが、この率が3分の1の0.5%に引き下げられた。代わりに、ドコモと同様、利用頻度や利用額に応じて還元率が上がるプログラムを導入した。

 条件は、100円以上の決済を月50回以上行うとプラス0.5%、前月の決済金額の合計が10万円以上になるとプラス0.5%で、ベースの0.5%と足すと3月31日までと同じ1.5%になる。とはいえ、1日にならすと1.6回以上、3333円以上の利用が必要になり、やはりハードルは高い。多くの利用者にとっては改悪と言えそうだ。

以下ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200517-00000003-mai-bus_all