感染病専門家「韓国首都圏はコロナ爆発直前にある」

「オペラ座の怪人」出演俳優2人の感染を確認
ソウル市は観客8600人をモニタリング

3日に韓国国内の感染者が1万62人となり、最初に感染が確認されてから74日で1万人を突破した。
このような中で「首都圏では感染拡大が爆発直前にある」と専門家が警告した。

2015年の中東呼吸器症候群(MERS)当時、大韓医師協会新型感染病対応タスクフォースの委員長を務めた
李載甲(イ・ジェガプ)翰林大学感染内科教授は2日にある放送に出演した際、
司会者が「国内の感染者1万人は何を意味するのか」と質問したところ
「全て疫学を行う方々が『ティッピングポイント』と懸念するレベル」と説明した。
ティッピングポイントと(転換点)は感染病の拡大が爆発的に増加する時点を意味する。
イ教授は「海外から流入する人たちのほぼ70%がソウル、京畿道に住んでいる」
「首都圏で感染者数が急増すれば、増加速度が大邱、慶尚北道よりもはるかに早まるかもしれない」との見方を示した。
3日に感染が確認された86人のうち、48.8%(42人)は首都圏だった。44%(38人)は海外から流入した事例だった。

<中略>

一方でソウル市は3日、出演した俳優2人のコロナへの感染が確認されたミュージカル
「オペラ座の怪人」来韓公演の観客8578人のリストを確保し、モニタリングを行うことを明らかにした。

 ソウル市竜山区のブルースクエアで公演が行われたこのミュージカルのカナダ人俳優A氏(35)は、
先月31日に感染が確認された。A氏は先月19日から乾いた咳やのどの痛みなど、コロナへの感染が疑われる症状が出たが、
30日まで公演に出演した。A氏は病院で2回にわたりコロナではないとの診断を受けたが、自ら選別診療所を訪れた際に感染が確認された。
米国人男性俳優B氏(29)も2日に感染が確認された。
ブルースクエア劇場は臨時に閉鎖され、公演も今月14日まで中断することになった。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/04/2020040480006.html