>>136

「日本に高速道路は不用」と言った専門家たち

始めなければ利用者が居ないのは当たり前で、あまりにも馬鹿げているが、当時は合理的判断だと支持された。
「インターネットなんか赤字になるから必要ない」という訳です。
一見正しそうな採算性重視が、実は一番非合理的で、採算性を悪化させているのです。
それは創造的な事業を作れない、新しい分野を開拓出来ないからです。
日本の高速道路は東京オリンピックの為、国家の威信とか見てくれを良くする為だけに作りました。
「オリンピックを開くのに高速道路が無いのはみっともない」という理由であって、必要だから作ったのではありません。
むしろ「国産車に時速100キロ出せる車が無いのに、高速道路建設は無駄な事業」という声が大きかった。
これは事実であり1959年に開催決定したとき、舗装道路があまりなく、国産車は砂利道を走る前提で設計されていた。
これではいけないと奮い立ったのが本田宗一郎で、日本初の本格サーキット「鈴鹿サーキット」を建設した。
首都高速そのものも鈴鹿サーキットを真似して舗装工事が行われ、「時速100キロ」を目指して第一回日本グランプリが開催された。
出場したのが後にスカイラインGTRに進化するプリンス自動車やトヨタ、日産といったメーカーだった。
日本武道館などの日本初の大型屋内競技場や、本格ホテルなども「必要が無かったのに」次々に建設された。
東京五輪が終わったら1万人も観客が集まるスポーツなんか、在る筈がないとされていました。