強制捜査、立件なしは「あり得ない」 政権に新たな火種
2020年1月16日 6時00分
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安倍晋三首相ら政権中枢に近い河井克行前法相の妻・案里参院議員の選挙に捜査のメスが入った。
内閣府の元副大臣が逮捕されたカジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件や、首相主催の「桜を見る会」の疑惑などに加え、安倍政権は20日からの通常国会を前に新たな火種を抱えた。
15日夜、案里氏と夫の克行前法相は、東京都内の議員宿舎でそれぞれ記者団の取材に応じた。
昨年10月に克行氏が法相を辞任してから2人が公の場に姿を現すのは初めてだったが、いずれも「刑事事件として捜査中」などとして、疑惑の詳細を語らなかった。
午後10時から急きょ取材に応じた克行氏は、法相辞任時に「今後、説明責任を果たしたい」と述べながら国会を長期欠席していたことについて、
「国会審議に支障を来すことがあってはいけないと考えて欠席した」と釈明。記者団に事件の詳細について説明を求められても、「刑事告発を受けて捜査が始まっている」などと繰り返した。