韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は26日、ASEAN=東南アジア諸国連合との特別首脳会議に臨み、日韓関係や
経済で課題を抱える中、ASEANとの結び付きを強化したいとの考えを示しました。

韓国のムン・ジェイン大統領は、政権発足直後に打ちだした東南アジアやインドとの経済連携を推進する「新南方政策」の
一環として26日、プサン(釜山)でASEAN10か国との特別首脳会議に臨みました。

会議の冒頭、ムン大統領は、韓国とASEANが1990年代後半のアジア通貨危機を乗り越えたことや、
韓国からASEANへの投資額がこの30年で70倍に増えたことを強調しました。

そのうえで「韓国とASEANが1つになれば、新しい挑戦を成功に導くことができる。1つの共同体として生まれ変わることを
希望する」と述べました。

韓国は、米中の貿易摩擦のあおりもあって国内経済が減速しているほか、この会議への出席要請を断った北朝鮮や
韓国向けの輸出管理を厳格化した日本との関係でも課題を抱えています。

こうした中、ムン大統領としては会議を通じて、改めてASEANとの結び付きを強化したい考えで、午後に共同声明を
採択して成果を発表する見通しです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191126/k10012191601000.html