松井元官房副長官、情報提供アカウントの開示拒否 森参院議員の質問通告問題

 国民民主党の森裕子参院議員の質問通告が政府から外部に流出したとして、同党や立憲民主党が設けた調査チームなどの合同会議が24日、国会内で開かれた。政府側は、旧民主党政権で官房副長官を務めた松井孝治氏がツイッターで公開した資料画像について、提供者を明かすよう松井氏に求めたが、断られたことを明らかにした。政府側は提供者の行為を「内規違反だ」としており、野党は特定を重ねて要求した。
 政府側の説明によると、調査チームの要求を受けて18日夕、松井氏に匿名アカウントの開示を求めたところ、松井氏は「もう匿名アカウントは削除されていて本人に了解が取れないので、アカウント名については容赦いただきたい」として、開示に応じなかった。
 さらに松井氏は、画像をツイッターで一時的に公開した理由について「特定の議員の批判ではなく、質問通告を含めた国会の在り方について、与野党問わず議論してもらいたいという思いで行った」と語ったという。
 これに対し、国民民主の原口一博国対委員長は「松井氏は、こういう文書が外に出てはいけないと百もご存じの方だ。こういう文書をツイッターに出されること自体、大変遺憾に思っている」と強調。「(松井氏の説明を)是とするわけにはいかない。当時は森氏という特定の方が責められていた。事の重大さが分かれば、普通はこういうことをしない」と批判した。
 松井氏が公開した画像は各省庁担当者が閲覧できるシステムの画面を印刷した資料で、省庁職員が週末も答弁準備に動いていたことが読み取れる内容。政府側は「国会の業務関係者にIDなどは共有され、かなり広範にわたる」として、情報提供者の特定は困難だとしたが、野党はさらなる調査を求めた。
https://www.sankei.com/politics/news/191024/plt1910240014-n1.html