〈選挙が終わり、その1週間後には議員宿舎を出ることになったが、いまだ住所不定。
新居を探すが、審査で落とされ続けている。公党代表という立場だが、現実的には無職に近い扱い。
どのような立場にあっても、住まいは権利として保証される世の中を作ると決意し、あらたな気持ちで物件探しに臨みます〉

つぶやきの主は、山本太郎氏だ。先だっての参議院選挙で大躍進を果たした、れいわ新選組の創設者であり代表である。
同選挙では比例区から立候補し落選したが、それは公職選挙法の改正で新設された「特定枠」に船後靖彦氏と木村栄子氏を擁立し、見事に2人とも当選させたからだ。
自身の獲得票をあえて2人に譲ることで、これまでに存在しえなかった重度身体障害者の国会議員を誕生させた。

先の参議院選挙が執行されたのは7月21日だったから、山本氏が議員宿舎を出たのはその1週間後の7月28日あたり。
そこからすでに1か月と1週間が経っている。超多忙の中、引っ越し先探しになかなか時間を割けなかったという事情もありそうだが、それにしても公党代表がそれほど長期間住所不定というのはちょっと驚きだ。
なぜ、そんなに新居探しが大変なのか。

賃貸不動産の入居審査は、物件の管理会社や大家によって行われる。審査のポイントは大きくわけて3つ。
1つは、入居希望者の収入チェックである。きちんと家賃を払い続けることができるかどうか。それを見極める大きな要素として、どんな職業に就いているか、がある。このポイントで、山本氏はなかなか壁を越えられないのかもしれない。

ポイントの2つ目は、連帯保証人。もし家賃の不払いが続いた場合、大家はその支払いを連帯保証人に請求することになる。
そのときにちゃんと対応できる保証人であるかどうか。

ポイント3つ目は、入居希望者の人柄だ。簡単に言えば、入居後、近隣住人とトラブルを起こすような人ではないかどうか。
このポイントでも、山本氏は不利かもしれない。彼自身は好人物だとしても、前述したように、職業上、騒動の渦中の人になる可能性がある。
本人が悪くなくても、トラブルが発生する可能性の高い人、と見なされやすいであろう。

山本氏の場合は、やはり「普通の人ではない」ため、なかなか難しいことになっていそうだ。
https://www.news-postseven.com/archives/20190908_1448358.html