三菱自動車が多目的スポーツ車(SUV)「パジェロ」の国内向け車両の生産終了を決めた
ことを受け岐阜県坂祝町では波紋が広がっている。同町は同社子会社のパジェロ製造が
本社を構える「パジェロの町」。税収減への対応が必要になる可能性もあるためだ。
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「パジェロを冠した社名は残してほしい」。発表のあった24日、同町総務課に問い合わせる
とそんな答えが返ってきた。「パジェロは輸出割合が大きく、減産になっても影響は少ない」
(同課)との見方もあるが、2018年度の法人税収のうち、パジェロ製造が全体の34%を占め、
税収減への不安はつきない。
「パジェロは輸出割合が大きく、減産になっても影響は少ない」との見方もあるが…
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「パジェロは輸出割合が大きく、減産になっても影響は少ない」との見方もあるが…

パジェロ製造は航空機部品を製作する「東洋航機」として1943年に岐阜市内に設立された。
戦後は自動車車体の製造会社へと転じ、82年にパジェロの製造を開始。95年には社名を
「パジェロ製造」に変えた。これまでに250万台以上のパジェロを生産してきた。今後も
パジェロの町であり続けるのかどうか、注目されそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44155090U9A420C1L91000/