日本軍の慰安婦被害者のうち最年少だったキム・ウェハンさんが11日、老衰のため亡くなった。81歳。
キムさんの死去により韓国政府に登録された慰安婦被害者238人のうち生存者は51人に減った。

慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)出身のキムさんは1945年2月、強制的に日本の北海道に連れていかれた。当時の年齢は満11歳。
初潮も始まる前だったが慰安所で日本軍から繰り返し性行為を強要された。

キムさんは翌年故郷に戻ることができた。だが心には深い傷が残った。キムさんは「幼い頃の友だちがみな連れていかれて亡くなりて
、私1人だけが生きて戻った」として「11歳の子供を連れていって無慈悲に凌辱したあいつら(日本軍)は人でもない」と話していたという。日帝強制徴用にあった夫と結婚後、4男1女に恵まれた。

キムさんは結婚後ずっと安東で夫と共に暮らしてきて2012年、京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)のナヌムの家に入所した。ナヌムの家側は
「おばあさんが当時、膝の手術を受けた後まともに歩けない状態だった」と説明した。キムさんはここでしばらく
療養し健康を回復して再び故郷に戻ったが、状態が悪化して昨年7月再入所した。

ナヌムの家側は「キムさんは入所中いつも『夫に会いたい』と話していた」
と伝えた。キムさんの夫もやはり安東から月に1回ほど、おばあさんに会いに来ていたという。


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