米宇宙企業スペースXと電気自動車大手テスラの最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスク氏は19日、ツイッター上で「大きな岩石」が地球に衝突するとの警告を発した。
ただし米航空宇宙局(NASA)によれば、そのような心配はないという。

マスク氏は同日のツイートで、米国のコメディアンでポットキャスト司会者のジョー・ローガン氏がシェアした小惑星についての記事を引用した。
記事は、2029年4月に地球の近くを通過する小惑星「アポフィス」に備え、NASAが動き始めたという内容だった。

アポフィスは古代エジプト神話に登場する大蛇の怪物。
マスク氏はこの記事について「素晴らしい名前だ。こいつについては心配無用だが、いつかは大きな岩石が地球にぶつかる。今のところ防御のすべはない」と書き込んだ。

NASAによると、アポフィスは確かに地球から3万キロ以内に近付く心配はなく、最接近した機会に表面を詳しく観測するための準備が始まったにすぎない。
マスク氏の言う「大きな岩石」が何を指しているのかは不明だが、NASAはこれについても、今後100年のうちに衝突の恐れがある小惑星は見当たらないと明言している。

たとえ小惑星が地球に向かってきたとしても、進路を変えて衝突を回避する技術の研究が進んでいる。
また、NASA内には新たな小惑星を発見し、その軌道を追跡する部署も設けられているという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-35141582-cnn-int