ステルス戦闘機F-35が抱える11の問題点  2019年06月14日 07時00分
元ソース
https://www.thedrive.com/the-war-zone/28488/f-35-hit-with-cluster-bomb-of-damning-reports-as-dod-eyes-full-rate-production

Defense Newsは独自に入手したという文書から、複数の問題点を明らかにしています。
なお、F-35には、通常の離着陸性能(CTOL)を持つF-35A、
短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)のF-35B、艦載機型のF-35Cの3タイプがあり、
問題点はタイプごとにやや異なっています。

問題点1:
F-35BとF-35Cは、ドッグファイト時などに起きうる20度以上の
高迎角を伴う機動の制御が困難で、予期せぬ機首の上下が起こったり、
不安定なヨーイングやローリングが発生する恐れがあります。
対策として、ロッキード・マーチンが飛行制御システムのソフトウェア修正を行う予定となっています。

問題点2:
F-35BとF-35Cにおいて、マッハ1.2を超える速度でアフターバーナーを作動させると、
ステルスコーティングや水平尾翼が損傷する恐れがあります。
具体的には、F-35Bはマッハ1.2で80秒飛行したあとは3分の冷却時間が必要で、
F-35Cはマッハ1.2では制限はないものの、マッハ1.3で50秒飛行すると3分の冷却期間が必要だとのこと。
アメリカ軍では、高速飛行に制限を加えることで対応。
なお、問題は「極端な場合にのみ発生する」ということで、
ロッキード・マーチンでは問題の解決法を追求する予定はないそうです。

問題点3:
F-35Bは、気温が90F(約32.2C)超の中で垂直着陸を行う際、
十分な電力を供給できない恐れがあります。これにより、着陸が困難になったり、
場合によっては機体を喪失する恐れがあります。
これも、ロッキード・マーチンがソフトウェアの修正を行い、
高温条件下でも最適なパフォーマンスを確保する予定です。

問題点4:
F-35Aは、極度の低温下になると「バッテリーに重大な障害が発生した」という誤った警告が表示されます。
この問題は、バッテリーヒーター制御システムの変更とソフトウェアによって解決する見込みです。

>>2以降に続く