インド北部では気温が50度を超え、強烈な熱波により水不足や熱中症への警戒が呼び掛けられている。

インド気象局によると、北西部ラジャスタン州の乾燥地帯に位置するチュルでは、1日に気温が50.6度まで上昇した。
同州は全域が猛暑に見舞われ、複数の都市で最高気温が47度を上回った。
同州ファローディでは2016年5月、国内史上最高の51度を記録したことがある。

富裕層の避暑地となっている山岳地帯のヒマチャルプラデシュ州でも、ウナ県で気温が44.9度に達した。

また、西部マハラシュトラ州では、農家が家畜や作物に与える水の調達に苦労している。
英字紙ヒンドゥスタン・タイムズは、水不足が特に深刻な同州ビードで住民の多くが衣類の洗濯をやめたと伝えた。

インド気象局は、猛暑がラジャスタン、マハラシュトラ、マディヤプラデシュ、パンジャブ、ハリヤナ、ウッタルプラデシュの各州で最大1週間続く恐れがあるとの見通しを示した。
熱中症による死者は、既に数人報告されている。

インド亜大陸の降雨パターンは過去10年で激変し、干ばつや洪水、突発的な暴風雨などが頻発するようになった。
インド工科大学ガンディナガル校の研究グループは先月、国土の40%以上が今年干ばつに見舞われる可能性を警告した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3227984
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