私はさっそく遊んでそのインプレッションを書くことになっているのだが……。はっきり言って今は非常に気分がすぐれない。
いや、おもしろくないからスネているのではなくて、いわゆるVR酔いを引き起こしてまともな状態ではないのだ。

一方、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』はゲーム本編のほとんどをVRで遊べるため、システムなども基本的に変わらない。
さすがにVRモードだと解像度やフレームレートが落ちるうえ、各種ゲージなどが見づらくなる。
それはいいのだが、問題は自分の顔を動かしたときだ。

最初は別になんら問題なかったものの、顔を縦に振った瞬間、目の奥がじんじんとして痛みのような感覚を覚えた。
いったい何だ? まさか今まで経験したことがなかったが、これがVR酔いというやつか。

そう、本作はゲームシステムもカメラ操作もそのままであるためか、VR酔い対策があまりされていないようなのだ。
顔を上下左右に動かすと画面中央のリンクを中心にカメラが移動するのだが、
三人称視点だとこれが現実の感覚とはかなり異なるため強烈な違和感を覚え、急激に酔いを引き起こす。
ジャイロ機能をオフにしてスティック操作のみにするとまだマシになるが、それでも顔を動かしてしまうと頭痛のようなものを感じてしまった。

そのため本作のVRモードは通常プレイ時に使うものではなく、VRで見たい景色などを見つけたらオンにするというような使い方が望ましい。
戦闘や移動をしているときもVRで……、などと考え始めると、一瞬で私のように机に突っ伏すことになるだろう。

中略

しかし、今の私は気持ちよさよりも吐き気のほうが勝っている。
ひとまず本作をVRで遊ぶのならば、バーチャルボーイのようにVRゴーグルそのものを固定して覗き込むほうがいいかもしれない。
決して「ハイラルの世界だ!」と浮かれて顔を振ってはならない。
酔いで一気に現実へ引き戻されるだろうから。

ゼルダの伝説 BotWのVRモードは酔うことを知らぬ猛者向け マリオは地味だがきちんと調整されている
https://jp.ign.com/the-legend-of-zelda-hd/35154/feature/botwvr
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