みそカツが人気料理に急浮上し、愛知とセットで訪れる観光地は東京、京都、大阪ではなく岐阜−。
県内を訪れる外国人の好みに変化が出始めていることが、県の2018年度訪日外国人動向調査で分かった。
リピーターの外国人観光客が増え、今まで体験していない料理や観光地を試してみようというトレンドが背景にあるとみられる。
県は調査結果を今後の観光PR活動などに生かす。

 調査結果では、県内で飲食した愛知の名物料理を尋ねた項目で、17年度は全体で3位以内に入っていなかったみそカツが2位に浮上。
地域別では台湾、韓国、米州(南北アメリカ)、欧州で1位だった。全体の1位は前回と同じく手羽先だった。

 愛知以外に併せて訪れた先は、全体では日本観光の「ゴールデンルート」と呼ばれる東京都、京都府、大阪府の順に多かった。
ただ台湾、香港の旅行者に限ると1位は岐阜県。岐阜はタイの旅行者の訪問先でも2位、韓国、欧州と東南アジアでも3位だった。

 県の担当者は「日本を繰り返し訪れるリピーターが増えてきた結果、これまで食べたことがない料理を食べ、
行ったことがない観光地に行ってみようという意識が外国人旅行者に広がっており、そうした結果が表れたのではないか」と分析する。

 県内での訪問先は、名古屋都心(名古屋駅、栄、大須など)が1位で67・9%。2位は名古屋城(50・2%)、3位は熱田神宮(14・7%)だった。
買い物をした場所は空港の免税店が最多で63・7%。コンビニ店(59・3%)、ドラッグストア(45・9%)と続いた。
買った品物は菓子類(69・7%)が最も多かった。

 県内を訪れた満足度は、非常に満足(35・2%)、満足(60・8%)を合わせると96・0%で、ほとんどの人が満足していた。
交通アクセスや接客サービスの良さ、食の魅力を上げる人が多かった。

 調査は昨年11〜12月、中部国際空港(常滑市)で実施。出国する外国人旅行者1058人から聞き取った。
この調査は15年度から4度目。
https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20190423/CK2019042302000048.html