三菱UFJ銀行(東京)は5月から、ノーネクタイなどの「ビジネスカジュアル」と呼ばれる服装を通年、行員に認める。
メガバンク初の試みで、服装の自由度を高め、働きやすい職場をつくる狙い。従来通り制服で働く窓口担当者らを除く約4万人が対象になる。

 これまでは、高温の季節でも快適に働く目的で軽装にする「クールビズ」期間(5〜10月)を除き、男性は上下そろいの背広にネクタイ、
女性はスーツかそれに準ずる服装が原則だった。今回、「カジュアル」を通年化しノーネクタイや、上下で服地の色が異なる
「ジャケット・パンツ」スタイルを認める。持ち株会社の三菱UFJフィナンシャル・グループと、グループ内の三菱UFJ信託銀行、
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(いずれも東京)の社員、行員も同時に通年化する。

 強制ではなく、行員自身が場面に応じて判断する。担当者は「自由な発想が生まれる生産性の高い職場ができ、
自律的な行員が増えるのでは」と期待。ある幹部は「採用戦線で有望な人材を採るには、風通しの良い職場であることが絶対条件」と指摘し、
「離職を防ぎ、優秀な中途採用者も多く迎えたい」と話した。堅いイメージがある銀行業界でノーネクタイを通年化するのは極めて珍しい。
地銀では、西京銀行(山口県周南市)が2013年から実施している。
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019042090085737.html