アサヒビールの代名詞ともいえる「スーパードライ」。その新商品が9日発売されました。若者のビール離れが続き、スーパードライを買う人も徐々に高齢化しています。
若者にアピールしてテコ入れを図る戦略について、アサヒビールの新社長に就いたばかりの塩沢賢一社長(60)に聞きました。

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 アサヒビールはアサヒグループホールディングス傘下の事業会社。塩沢氏は3月19日付でアサヒグループ食品の副社長から昇格した。

 9日発売したのは、そのまま飲むスタイルの瓶ビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」(334ml瓶入り)。スーパードライのブランドとして初の業務用に特化した商品だ。
若年層がビリヤード場やスポーツバーで飲むことを想定。飲みやすいよう苦みや渋みを抑えたという。塩沢社長は「ビールの入り口として飲んでもらい家庭での缶の飲用につなげる」とした。
年末までの販売目標は20万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だ。

 スーパードライブランドは2017年に出荷量が1億ケースを割り、18年も9085万ケースにとどまった。19年10月からはビールと第3のビールの酒税が段階的に統一され、
ビールに分類される「スーパードライ」は減税になる。「存在感があるブランドだけが生き延びる。シェアが高いスーパードライには追い風になる」とみる。
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