ピエール瀧逮捕の波紋 出演作が次々と配信停止も「自粛」の風潮に異論
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麻薬取締法違反の疑いで逮捕された“ピエールショック”は、拡大の一途をたどっている。
出演している作品が続々と配信停止となり、被害額は計り知れない規模に膨れ上がっている。
特に大きな影響を受けたのが、4月5日の公開が迫った映画「麻雀放浪記2020」(斎藤工主演)だ。
公開中止が危ぶまれる中で、映画界からは「絶対に公開中止にしてはならない」との声が上がっている。
いったいなぜなのか? それは――。

その理由について「業界では『作品に罪があるのか』という点が大きな議論となってます」と、
ある映画プロデューサーはこう切り出す。
「犯罪が起きて、なんでも自粛、自粛じゃ、表現の自由も守られない。また、現実問題として
経済的にも大きな損失が出る。今回のケースでいえば、(総額)10億円以上とも推測される負債を
瀧容疑者や所属事務所からすべて回収できるのか」

「新井被告と違い、瀧容疑者の事件に被害者はいない。苦しむのは瀧容疑者本人。
そういうケースであれば映画は公開し、その収益の一部を薬物依存症で苦しむ人たちへの施設に寄付するとか、
薬物の怖さを伝える啓蒙活動にお金を回してもいいのでは。映画は表現活動。
それが日の目を見ないということは文化衰退につながる。だから、単に中止という選択肢でなく、
ほかの方法を考える時期にあると思う」
 もちろん、違法薬物に手を出した瀧容疑者が批判を免れることはできないが、
作品には瀧容疑者以外の多くの人間が関わっているのも事実。
「麻雀放浪記――」は自粛ムードを打ち破る先駆けとなるか。