「私がYouTube動画を作り始めたのは、2013年の夏でした。大学を卒業したばかりで、人生において何をすべきか分からなかった時期に、とりあえず何かしなければと思い立ったのがきっかけでした。
まだYouTubeが今のような巨大マーケットになる前で、当初は軽い娯楽気分で始めました。その頃は皆もただ純粋に、自分が最近買ったものやお気に入りのメイクキットなどを紹介したいという理由で、
コンテンツを作って配信していました。

それ以前からインターネットはよく利用していましたが、アカウント登録者数や動画視聴者数がグングン伸びていった3〜4年間で、自分の精神状態がYouTubeに大きく左右されていることに気づきました。

もともと気分のアップダウンが激しいタイプではありましたが、自分の人生をインターネットが占める割合が大きくなればなるほど、その起伏をコントロールするのがますます難しくなっていきました。

たとえば、気分の落ち込みを感じ始めても、そのままネットを開いて自分をより一層落ち込ませてしまうのです。負のスパイラルに陥ったときも、なぜかすぐにまたインスタを開いては、
他人と自分を比較してしまい…まるで自己破壊行動をしているようでした。

そうやって気分の落ち込みをインターネットで助長させてしまうことは、自分の悪い癖だと分かっていました。自分と似たレベルの女性YouTuberと比較して、彼女のビデオの方が私のより
良かった…とか、彼女の方が登録者数が伸びてる…とか、ついつい考えてしまうのです。頭の中の私が『なんでこんなことやってるの?』と叫んでも、指はスクロールを続ける。
そうして私は、自分を他人と比べては、自らが招いた劣等感に苛まれていました」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190114-00010001-cosmopoli-life