欧州ワイン、相次ぎ値下げへ 2月の日欧EPA発効で
2019年1月9日11時47分

大手酒類メーカーが、欧州産の輸入ワインを相次いで値下げする。
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が2月1日に発効し、
関税がすぐに撤廃されるため、価格に反映させ、欧州産ワインの市場拡大をねらう。

アサヒビールは、3月の出荷分からイタリアやフランス産のワイン40品目を
参考小売価格で平均10%値下げする。
イタリア産の「ガンチア・アスティ・スプマンテ」(750ミリリットル)は
税別1830円から1640円に。
同社は「関税撤廃で欧州ワインに関心が高まるので、今後ラインナップの強化を検討する」と話す。

サントリーワインインターナショナルは、2月の出荷分から欧州ブランドの4割にあたる
69品目を対象に出荷価格で1%〜11%程度値下げする。

サッポロビールは、3月1日の問屋への販売分から74品目の出荷価格を引き下げる。
参考小売価格で2〜17%引き下げ、フランス産の「ラ・キュベ・ミティーク」は
税別1800円から1650円に改定する。

メルシャンも3月1日以降の出荷分から参考小売価格ベースで1〜20%引き下げる。
スペイン産のスパークリングワイン「ラ・ロスカ・ブリュット」は参考小売価格で税別1040円から930円になる。

日欧EPA発効で、ワインの関税は、15%か、1リットルあたり125円の安い方が即座に撤廃。
チーズやパスタなどの関税も軽減される。

https://www.asahi.com/articles/ASM192S9HM19ULFA002.html