フィギュア3千体並ぶ異色の京町家 個人でミュージアム開館、外国人観光客も
1/7(月) 10:35配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190107-00010000-kyt-l26
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190107-00010000-kyt-000-2-view.jpg

ゴジラ、ウルトラマンなど特撮フィギュアや人気キャラクターがぎっしり並ぶミュージアム内(京都市上京区)
 京町家の中に約3700体ものフィギュアが並ぶ異色のミュージアムが、京都市上京区の西陣エリアでひそかに人気を集めている。
幼い頃からアニメや特撮が大好きという楯秀樹さん(48)がアルバイトで資金をため、自宅を改修して開館させた。楯さんは「この場を喜んでくれる人がいることが幸せ。趣味を貫いてきたのは間違いじゃなかった」とほほえむ。

【写真】限定人形「ロリーナ」100体を買い占め 転売目的?1200万円超

筋金入りのマニアも訪問

京町家を改修したミュージアム外観
 約2年前にオープンし、外国人やアニメファンから人気を集める「京都西陣たてくんミュージアム!」(今出川通小川西入ル)。
ウルトラマンや仮面ライダー、ゴジラなど昔懐かしの特撮フィギュアをはじめ、「ドラゴンボール」や「ラブライブ!」など若い世代に人気のキャラクターも所狭しと並ぶ。
 楯さんは精密なフィギュアの世界に魅了され、20年前から収集を始めた。家業を手伝う傍ら、フィギュアを購入したい一心でアルバイト三つを掛け持ちし、朝から晩まで働き詰め。独身で、酒やタバコ、車にも興味はないという。
 自室に友人を招いた際に喜んでくれたのが、ミュージアム開館のきっかけ。京町家2階の約10畳を改修し、自身のコレクションや西陣織の衣装を着せたフィギュア、手製の巨大ゴジラなどを陳列した。
維持費のためアルバイトを続ける楯さんの代わりに、母喜枝さん(75)が「夢を応援したい」と受付を務める。
 1日に1人も客が来ず落ち込むこともある一方、ふらっと訪れて「京都旅行で一番の思い出」と喜んでくれたインド人の男性や、4時間半も滞在して怪獣の名前を言い続けた筋金入りのマニアもいるという。
 楯さんは「ニコニコして帰るお客さんを見るのがうれしい。(スペインの未完建築)サグラダ・ファミリアと一緒で完成はないので、今後も収集を続けたい」と意欲を燃やす。同館のキャラクターを作ってウェブ漫画も公開しており、将来的にオリジナルのフィギュアにするのが夢だ。
 午前10時〜午後7時。大人600円、小学生以下300円。問い合わせは同館075(414)6143。