中国政府は、米国のGPS(全地球測位システム)に対抗して独自開発を進めてきた衛星測位システム「北斗」が27日、全世界に向けたサービスを開始したと発表した。
 中国が今後、サービス対象国を拡大し、国際的影響力が高まることは必至で、最先端技術を巡る米国との攻防も激化しそうだ。

 中国は2012年から、アジア・太平洋地域を中心とした約90か国に北斗のサービスを提供してきた。
 今年11月には、位置情報の誤差の範囲を従来の「5〜10メートル」から「2・5〜5メートル」に狭めて精度を向上させた新システム「北斗3号」の衛星打ち上げが19基に達していた。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20181227-OYT1T50061.html