世界で最も有名なクリスマスソングの一つ、「きよしこの夜」がオーストリアの小さな村で初めて演奏されてから24日でちょうど200年を迎え、各地で記念イベントが企画されています。

「きよしこの夜」は、1818年の12月24日にオーストリア中部の人口数千の村、オーベルンドルフの教会で初めて演奏されました。

当時、村の人々はナポレオン戦争による混乱に巻き込まれて貧しい暮らしを強いられ、司祭のヨゼフ・モールがドイツ語で書いた詩には、平和への願いが込められているとされています。

アメリカのメディアによりますと、「きよしこの夜」はヨーロッパ全土に広まったあと、1840年ごろには海を渡ってアメリカでも演奏されるようになりました。

そして、1927年(昭和2年)には、日本の牧師、由木康によって日本語にも翻訳され、今では世界中のおよそ300の言語に翻訳され、歌われているということです。

初めての演奏から200年となることしは各地で記念イベントが企画され、オーベルンドルフでは24日、世界中から集まる人たちがそれぞれのことばで「きよしこの夜」を歌うイベントが行われます。

地元の観光事務所の担当者は「村ではクリスマス・イブの24日に、例年の倍近い6000人の観光客を見込んでいる」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181224/k10011758211000.html