『ONE PIECE』作者の一言で記憶に甦った、横井庄一さんら帰還兵のその後

今年6月、漫画家・尾田栄一郎の炎上騒動で話題になった横井庄一さん。『ONE PIECE』(集英社)89巻の作者コメントで
「みんなでごはん食べる時 最後に一つ大皿にぽつんと残ってるからあげとかあるよね。あいつに名前をつける事にしました。横井軍曹と。
『横井軍曹残ってるよ!誰か戦争を終わらせて!』的な。分からないちびっ子は調べてね」と書いたことで、「不謹慎だ!」と叩かれたのです。

 
思わぬかたちで世間の関心を再び集めた横井さんが、28年にも及ぶグアムでの潜伏生活を経て母国の土を踏んだのは今から46年前、1972年のこと。
帰国して放った第一声「恥ずかしながら帰って参りました」は、当時の流行語にもなりました。

 横井さんが、歩兵第38連隊の陸軍伍長として
グアムへ渡ったのは1944年。同年7月25日、上陸した米軍に追い詰められ、日本兵のほとんどが戦死か自決によって死亡。
残った日本兵も島を制圧した米軍に徹底抗戦を試みるも、やはりことごとく玉砕。横井さんは生き残った仲間と共に掘っ建て小屋を転々とするのですが、
米軍の襲撃が繰り返され、やがて地下に潜るしかないと考え、穴を掘って潜伏生活をするようになります。そして時を経て1972年1月24日、
食糧獲得のために罠を仕掛けようとしていたところを、現地の村人に発見・確保され、日本へ帰還するに至ったのです。



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