パンタの損傷防止、氷霜被害に新技術 JR東海

JR東海は5日、東海道新幹線の架線に氷や霜が付着した際、車両のパンタグラフが損傷するのを
防ぐ技術を開発したと発表した。2019年3月までN700A型車両10編成に新技術を搭載し試行。
20年度から本格導入し、運行の定時性と安全性をさらに高める。

氷などが付着していると、架線とパンタグラフが一時的に離れる。その状態で加速のために大きな
電流を取り入れようとすると、過大な電流が流れるアーク放電が発生しパンタグラフが損傷する。
JR東海によると、年間数件発生しているという。

現在は損傷を防ぐため、架線に着氷した区間では運転士の操作で加速を制限している。

新技術はセンサーで常時、架線への着氷などを監視するもの。着氷していれば自動で加速を制限して
取り入れる電流を抑える。加速を制限する区間が絞られるため、列車の遅延も発生しにくくなる。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38582550V01C18A2L91000/?n_cid=TPRN0003