7日に放送されたテレビ朝日の刑事ドラマ「相棒 シーズン17」で薬物依存症の女性が登場したシーンが話題になっている。鬼気迫る演技を称賛する声が相次ぐ一方、依存症のケアに関わる人たちからは「侮蔑的で差別をあおっている」などと批判の声が出ている。

 女性は、賭博捜査をめぐる警察内部の対立を描いた物語の終盤に登場。奇声を発しながら、ベンチに座る刑事を背後からハンマーで襲って殺害した。反社会的勢力に指示されたことを示唆する筋書きで、女性が「シャブ山シャブ子」と自称する場面もあった。

 俳優のすごみのある演技が注目され、ツイッターでは放送直後から「見事だ」「渾身(こんしん)の演技」などの声が相次ぎ大きな話題になった。だが、薬物依存症にかかわる医師や支援者らからは反発の声も上がる。

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