10月30日、第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」最終選考会を行い、下記の通り、「大賞」4作品、「奨励賞」2作品を授賞作品として決定致しました。後日、贈呈式を開催します。
https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/05/e7515f51f126aba508abab74c675189e.jpg

第18回(2018年度) 大賞
公共奉仕部門 大賞: 森友学園や加計学園の問題をめぐる政府の情報開示姿勢を問う一連の報道

受賞者氏名 森友学園・加計学園問題取材班 代表 長谷川玲(朝日新聞社 ゼネラルマネジャー補佐)
発表媒体名 朝日新聞・朝日新聞デジタル
発表年月日(期間) 2018年3月2日朝刊以降、現在も継続中

授賞理由

国家の運営が荒っぽくなっている。政府が粗暴なら、中央官庁も場当たり的だ。
司法はそっぽを向いている。そんな風潮に事実をもって異を唱えることこそ新聞の役目である。
平成最後の年の春から夏にかけて、朝日新聞の健闘はみものだった。財務省による森友学園関連文書の臆面もない改ざんを暴き、つづいて首相秘書官や内閣府幹部の「首相案件」発言によって加計学園学部新設が横紙破りで実現したことをスクープした。
安倍内閣と官僚らが火消しに走ると、証拠を小出しにして追い打ちをかける。
結果、権力者はますます厚かましくなっただけではないか、と言えないこともないが、他メディアも参戦して、永田町と霞が関でものごとがどう動いているかは明らかになった。
世論が、政府などなくても世の中はやっていける、と達観するまでは時間がかかるが、政府vs.新聞の対立が世の中を活気づかせ、健全にもすることを示した功績は大きい。(吉岡忍)

受賞者コメント

森友学園の国有地売却問題、加計学園の獣医学部新設問題を通じて、不都合な情報は隠そうとする政府の姿勢が浮き彫りになりました。取材班は「おかしいことはおかしいと指摘しよう」と粘り強く事実を追い続けています。
今回の受賞は、権力を監視するジャーナリズムの役割とその価値を改めて認めていただいたものと受け止め、今後の励みにします。

https://www.waseda.jp/top/news/61785
続きます