夜間ハイビーム54%どまり…「他の車に迷惑」
2018年10月20日 10時00分

栃木県警が、夜間運転でのヘッドライトの上向き使用(ハイビーム)についてドライバーに行った意識調査で、
「原則ハイビーム使用」を「知っている」との回答が7割を超えたにもかかわらず、
実際に行っている人が5割あまりにとどまっていることがわかった。
実践しない理由では「まぶしくて他の車に迷惑をかけるから」との回答が多かった。
道交法では、他の車に影響しないよう、こまめにロービームなどに切り替えるとされているが、
県警は「多くのドライバーが『常時』ハイビームと誤解している」とみて、さらに広報活動を進めることにしている。

調査は、県警交通企画課が今年8月、運転免許を更新したドライバーを対象に実施。男性578人、女性422人の計1000人から
回答を得た。県警の広報活動「ハイビーム大作戦」が昨年4月にスタートしてから1年半となるのに合わせ、発表した。

調査の結果、夜間の自動車運転時は「原則ハイビーム使用」とされていることを「知っている」とした人は76・2%に上った。
一方、「夜間にハイビームで走行している」人は54・1%にとどまり、40%は「あまり、もしくはほとんど実践していない」とした。
実践していない人に理由を問うと、56・3%の人が「まぶしさで迷惑をかける」ことを理由に挙げた。
結果について、県警の福原泉・交通部長は「『原則ハイビーム』がおおむね周知されていることは良いこと」としながらも、
「『常時ハイビーム』と誤って認識している人が多い」と指摘。
「ハイビームとロービームをこまめに切り替える必要性を、粘り強く訴えていきたい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181019-OYT1T50040.html?from=ytop_main5