アメリカを訪問中の韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、国連のグテーレス事務総長と会談し、北朝鮮の非核化を進めるためには朝鮮戦争の
終戦宣言や国際社会からの人道支援が必要だと訴えました。
国連総会に出席するため、ニューヨークを訪れている韓国のムン・ジェイン大統領は24日、国連のグテーレス事務総長と会談しました。
韓国大統領府によりますと、会談でムン大統領は「北の非核化を促進する方法の1つが終戦宣言だ。終戦宣言は政治的な宣言であると同時に、
敵対関係を終わらせるという意味もある」と述べ、北朝鮮が求めている朝鮮戦争の終戦宣言の必要性を強調しました。
そのうえでムン大統領は「北の非核化の進展とともに、北に対する人道的な支援が必要だ。特に国連機関を通じた支援が行われるよう事務総長の
協力を頼みたい」と述べました。
これに対しグテーレス事務総長は「国連の事務総長として、できるかぎりの支援を提供する準備ができている。今後も韓国政府と緊密に協力していく」
と応じたということです。
北朝鮮をめぐっては食料の不足や森林の荒廃などに対応するため、国連の関係者が相次いで訪朝するなど、国連では人道分野の支援を進める動き
が目立っています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180925/k10011643331000.html

関連情報
ボルトン補佐官「1年以内の非核化は金委員長が文大統領に約束したもの」
http://japan.hani.co.kr/arti/international/31280.html
「北朝鮮は非核化に本気ではない」見極める10のポイント:トランプ政権しのぐ狙い
https://www.businessinsider.jp/post-169043