https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180912-00000018-jij-soci

岐阜市の養豚場で家畜伝染病「豚コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、発見の端緒となった豚の死後も10頭が出荷され、豚肉が市場に流通していることが11日、分かった。

 豚コレラに感染した豚肉を食べても、人体への影響はない。

 岐阜県の担当者は「と畜場の検査で健康と判断されており問題はない」と説明しているが、対応が適切だったか問われることになりそうだ。

 農林水産省や県によると、発生が確認された養豚場では3日に豚1頭が急死。
その後、4〜7日には、飼育していた約700頭のうち約80頭が死ぬ異常事態になっていたが、飼育業者は5日、県内のと畜場に10頭を出荷した。
「豚肉は市場に流通している」(農水省動物衛生課)という。

 県は豚コレラ感染の疑いがあるとして、死んだ豚の検査を3日に続き5日も行っていたが、養豚場への立ち入り検査を行わず、出荷自粛を要請したのは8日だった。

 また、この飼育業者は7日に感染の疑いのある豚の一部を農作物の肥料の原料として、岐阜市の処理施設に持ち込んでいた。
市場に流通していないが、県は家畜の死体処理に関する化製場法違反などで行政処分する方針だ。