台風21号で孤立の関西国際空港…情報不足で韓国人の憤怒も極限に

「そこは入れません。空港から出ることはできますが、入れないそうです」

関西国際空港に向かっている途中に電話でやり取りしていた駐大坂総領事館関係の言葉は実際の現場の状況とは違っていた。

空港と陸地をつなぐ連結橋付近に到着したのは午後2時30分ごろだった。
ここは4日に風速58.1メートルという強風に巻き込まれて流されてきたタンカーが衝突したまさにその橋だ。

(略)

孤立した韓国人の怒りも極限に達していた。記者を見るや「今の状況がどのように変わっているのか教えてほしい」と怒りを爆発させた。

「今、私たちが並んでいる列はどんな列なのか。今日中に陸地に出ることができるのか」と尋ねたりもした。
一部は「韓国語で説明してくれる人がおらず、ちゃんとした案内すら全くない」と訴えた。

さらには「中国人は先に出たという。中国大使館が車を手配して先に空港から出たという話まで出回っている。
韓国大使館は一体何をしているのか分からない」と話す女性もいた。韓国人客の不安はそれほど強かった。

停電は多くのことを不便にした。空港のトイレでは便器の自動洗浄装置が作動しなかった。
自動センサー方式で作動する洗面台の水道蛇口からも水が出てこなかった。

取材と記事の伝送を終えた後、午後8時30分ごろに空港を離れる準備を始めたが、問題はむしろそのあとからだった。

利用客を乗せて陸地に向かおうとするバス、バスを待ちきれずに自分が乗ってきた車に乗って空港から出ようとする一部乗客の車両、
緊急工事車両が一度に殺到して、そうでなくとも1車線通行で渋滞していた連結橋の交通状況は最悪だった。

空港側に入ってくる時より状況は深刻だった。1時間に20メートルをやっと移動するほどのノロノロ渋滞が続いた。
脱出行列に参加して6時間ほどたった6日午前2時30分、橋を渡りきってようやく再び陸地を踏んだ。
空港進入のために橋の前に並んでから実に12時間ぶりだった。

https://japanese.joins.com/article/854/244854.html