今年の「24時間テレビ41 人生を変えてくれた人」の平均視聴率が15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同じ)であることがわかった。また瞬間最高視聴率は
、今回のチャリティランナーとしてトライアスロン形式に挑んだANZEN漫才みやぞんがゴールした直後の34.7%であることも同時に発表された。

 この15.2%という数字はどうなのだろうか。

「実はこの数字は過去41回の『24時間テレビ』の放送の中で歴代22位という、かなり悪い数字。しかもチャリティマラソンが導入され、
低迷していた視聴率が回復した1992年から見ても低いアベレージなのです」(芸能ライター)

 それでも10%超えたら御の字と言われる今のテレビから見れば、「高視聴率」であるといえるだろう。だが今年は、かなり批判を肌で感じたようだ。

「今年は異常とも思える暑さが続いたこともあり、『どうしてそんな環境の中でみやぞんを走らせるのか』という疑問が集中。
しかもスイム(1.55キロ)、バイク(60キロ)、ラン(100キロ)というトライアスロン形式ですからね。視聴者の不満も無理はないところです」(業界関係者)

 だが、それを抜きにしても、年々、「24時間」への批判は高まっている。その理由は何か?

「やはり無償で人を助けるという『ボランティア』という概念が定着したことが大きいでしょう。特に東日本大震災を始め、さまざまな天災が各地で頻発。そのたびに博愛精神が根付いていきました。ところが、逆にこの番組については、チャリティー番組なのに、どうしてタレントはギャラをもらって出演しているのかという視聴者のフラストレーションが徐々に、高まっているのです」(前出・芸能ライター)

 とはいえ、その論理からすると、作り手もタダで寝ずに番組を作るべしとなる。これはこれでまた暴論ともいえるだろう。前出の業界関係者は番組への批判に対しこう“反論”するのだ。

「日本人の物の考え方の尺度は『すべて外国にならうべし』という固定観念がある。『アメリカのチャリティー番組のタレントはタダで出ているのに…』と、見てもいない海外の番組を持ち出して批判の根拠にしようとしていますが、では、仮にあなたが『24時間番組に出てくれ』と言われて、タダの一銭ももらわずに結構と言える自信はあるのかとお聞きしたいですよ」

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