【エルサレムAFP時事】イスラエルのラジオ局が最近、ナチス・ドイツとの関連から反ユダヤ主義とも
称されるドイツの作曲家ワーグナーの楽曲を放送し、2日に「間違いだった」として謝罪した。

 「事件」が起きたのは8月31日で、ワーグナーの「神々の黄昏(たそがれ)」の一部が
クラシック専門チャンネル「ボイス・オブ・ミュージック」で放送された。

 ワーグナーはヒトラーが好んだ作曲家で、親ナチス、反ユダヤ主義と関連付けて語られる。
イスラエルにはワーグナーの曲の演奏を禁止する法律はないが、オーケストラやコンサートホールは
観客の反発を考慮し、上演を避けている。

 ラジオ局の運営会社は今回の事態を受け、「ワーグナーの楽曲は今後放送されない。
そのような放送がホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生存者に与える苦痛を理解するからだ」とする
声明を発表。「ラジオの聞き手に謝罪する」と述べた。(2018/09/03-10:08)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018090300274&;g=int