玉城デニー氏単独インタビュー 「米国の血を引いた私の言うことの半分は聞いてもらう」

「知事選出馬へ」の見出しが躍り、いま最も注目を浴びる政治家の玉城デニー衆院議員(沖縄3区・自由党幹事長)が20日、『田中龍作ジャーナル』の単独インタビューに応じた。

玉城は米兵の父とウチナンチュの母との間に生まれた。
在日米軍2世の玉城が新基地建設反対を掲げて沖縄県知事を目指す。歴史の皮肉だ。
米国とどう向き合うのか、玉城に聞いた。

「あなたの国(米国)の血が私には2分の1流れている。だから私の言うことは半分は聞いて頂く。残りの半分は日本政府に聞かせる」。

「こんな所(辺野古)を埋め立てて国営の土地ができたら(辺野古新基地建設の事業主体は沖縄防衛局)、ウチナンチュが初めて基地を米国に提供することになる。
沖縄の歴史の中で初めてとなる。やってはいけないことだ」。

玉城は「まだ正式に出馬を決めていない」と慎重な姿勢を崩さない。
拙ジャーナルの前項でリポートしたように、調整会議が提示する条件が整わなければ、玉城は出馬を受諾しない。

条件は主に二つ。「選対本部長を誰にするのかなど選挙の支援体制」と「選挙資金」。
玉城は「選対本部長には(オール沖縄を財政面で支えてきた金秀グループ会長の)呉屋(守将)さん」と“指名”した。

〜県知事選に出ないようなことになったら、衆院議員も辞める〜
 

琉球放送ラジオのパーソナリティーを長年務め知名度があり、ブレずに辺野古新基地建設にNOを唱えてきた玉城。
翁長路線を支持してきた有権者は「勝てる候補」として大きな期待を寄せる。
「デニーさんを県知事選挙に出してもらえるように小沢(一郎・自由党代表)さんに直訴する」と熱くなる有権者もいたほどだ。

だが、もし県知事選挙に立候補しなかったら、県民の失望を買うことになる。「衆議院議員に留まったとしても次の選挙はない」と指摘する向きが永田町にある。

玉城にはその覚悟ができているようだ。「県知事選に出ないようなことになったら、衆院議員も辞める」と言い切った。
「(県知事選挙に立候補するということは)それ位に重い。それ位に重いんですよ」と繰り返した。

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