香港独立派リーダーが講演 中国側が中止要求するも開催
台北=西本秀2018年8月14日20時50分

 香港独立を主張する政治団体「香港民族党」のリーダー陳浩天氏(27)が14日、香港外国特派員協会の主催で講演を行った。
中国側が中止を求めていたが、同協会は「言論の自由」を理由に予定通り開催。陳氏は「香港が享受できる自由が次第に減ってきている」と危機感を訴えた。

 民族党に対しては、香港政府が7月、国家の安全などを守るための法令「社団条例」に基づき今後の活動を禁止する方針を示した。
中国に批判的な団体を抑え込むのが狙いとみられ、特派員協会は陳氏の見解を聞こうと講演を企画。
これに対し、中国外務省の出先機関が「独立分子に演壇を与えることに反対する」などと中止を働きかけていた。

 陳氏は講演で、「(禁止方針は)行きすぎた反応だ。民族党は暴力行為を呼びかける団体ではない」と反論。
「香港は中国の『植民地統治』を受けているようだ。国際社会は中国の帝国主義的な脅威を厳しく見てほしい」と訴えた。(台北=西本秀)

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