堺市北区の市立西百舌鳥小3年の福本陽生(はるき)さん(9)が殺害されたとされる事件。陽生さんは亡くなる数日前、逮捕された母親への感謝の気持ちを冊子につづっていた。
いつも笑顔を絶やさず、優しい性格だった陽生さん。早すぎる死に、友人らは悲しみを深めている。

 捜査関係者によると、父親の福本徹也(35)と母親の裕子(34)の両容疑者が、陽生さんへの殺人容疑で逮捕された。

 同級生らによると、陽生さんが死亡する前日の今年2月16日は授業参観日だった。クラスではこの日に向け、保護者への感謝を伝える「ありがとうの本」という冊子を作り、
陽生さんは「お母さん、ありがとう」などと手書きで記していた。

 陽生さんは運動するのが好きで、昼休みには一輪車の練習をするのが日課だった。一緒に滑り台をして遊んだ同級生の女児は「頑張り屋さんで、みんなと一輪車で遊ぶのを楽しみにしていた」と話した。
別の男児によると、陽生さんは絵を描くのが上手で、図工の授業では両親の絵を楽しそうに描いていた。

 陽生さんの死後、同小は緊急の全校集会を開いて児童らに亡くなったことを伝え、保護者にもプリントを配布。同級生の3年生全員でメッセージを書いた手紙を裕子容疑者に渡したという。

 「いつも笑って優しかった。亡くなっていたと聞いて、悲しくてたまらない」。同級生の女児はそう話し、うつむいた。【伊藤遥、村田拓也】https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00000028-mai-soci