https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180620-00000011-sasahi-hlth

唾液には、虫歯や感染を防ぎ、口の中を健康に保つ自浄作用がある。
さまざまな病気を寄せつけないために、そしていくつになっても若々しい笑顔を保つために、「乾かない口」のつくり方を学ぼう!



 唾液は1日にどのくらい分泌されているのだろうか。

「1〜1.5リットルくらいですね。ペットボトル1本分の唾液が、毎日私たちの身体の中で作られています」と、
日本大学歯学部摂食機能療法学講座教授の植田耕一郎さん。

 唾液にはさまざまな働きがある。
(1)口に入った食べ物を湿らせ
(2)のみ込みやすくする「円滑作用」
(3)食物中の味物質を溶かし
(4)味覚を促進する「溶解作用」
(5)口の中を掃除する「洗浄作用」
(6)食べ物の中のでんぷんを麦芽糖に分解し、消化を助ける「消化作用」
(7)歯の表面に被膜を作り、虫歯を防ぐ「保護作用」
(8)口の中のpH(水素イオン濃度の指数)を一定に保ち、歯垢のpHが酸性に傾き虫歯の原因となるのを防いで細菌の繁殖を抑える「緩衝作用」
(9)病気の原因となる微生物に抵抗する「抗菌作用」。

「このように、唾液には口の中をきれいにする自浄作用があるのです。唾液の分泌が減ると、さまざまな問題が起こります。
高齢者にとって一番こわいのは、誤嚥性肺炎のリスクが高まることではないでしょうか」