国交省/生産性革命プロに指定/新大阪駅地下に新幹線乗り入れ新ホーム整備
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国土交通省は、新大阪駅の地下に新幹線が乗り入れる新ホームを整備する。
29日付で同省の「生産性革命プロジェクト」に位置付けた。
リニア中央新幹線の開業を見据え2037年ごろの完成を目指す。
今夏の19年度予算概算要求で調査費を計上し、施工コストを抑える
スキームを検討する。

新大阪駅は営業中の東海道新幹線と山陽・九州新幹線鹿児島ルート(博多〜鹿児島中央)が乗り入れ、
高架ホームはフル稼働状態にある。今後数十年以内にリニア中央新幹線や北陸新幹線、
九州新幹線長崎ルート、都市鉄道なにわ筋線などが乗り入れる計画・構想もあり、
現在の施設では円滑な発着と運行に支障が出る可能性が高い。

国交省は、駅周辺や構内でまとまった用地が確保しにくい新大阪駅の地下に
新幹線のホームを新設することにした。29日に決定した生産性革命プロジェクトの
追加案件として新大阪駅の「地方創生回廊中央駅構想」を決定。
東京駅と並ぶ新幹線ネットワークのハブとしてさらなる結節機能強化を目指す方針を打ち出した。

国交省によると、もともと新大阪駅地下ではJR東海が自前で
リニア中央新幹線のホームを建設し、従来の整備新幹線と同様に
鉄道建設・運輸施設整備支援機構が主体となって北陸新幹線のホームを建設する計画。
ここにきて九州新幹線長崎ルートや都市鉄道なにわ筋線なども乗り入れる計画・構想が浮上した。

国交省は新大阪駅地下ホームの新設に向けた調査を、18年度予算に計上した
北陸新幹線敦賀〜新大阪のルート選定関連調査費を使って進めている。
19年度予算概算要求では新大阪駅地下ホームの新設に特化した調査費を計上。
19年度までに官民の関係者が効率的なスキームを話し合う会議の設置も検討している。