「火山の噴火口でマシュマロを焼くのは安全?」の質問にアメリカ地質調査所が出した見解とは?

火山の噴火口は人体に有害な火山ガスが放出されていることもあり、危険な場所として知られています。
そんな中、あるTwitterユーザーがアメリカ地質調査所(USGS)に対して「マシュマロを火山の噴火口の
上で焼いても安全ですか?」と質問を行いました。このような質問は専門機関からはスルーされて
しまうことが多いものですが、USGSは律儀に見解を述べており話題となっています。

発端となったJay Furr氏の質問は以下のツイート。Jay Furr氏は「十分な長さの棒を持っていたと仮定して、
マシュマロを火山の噴火口の上で焼いても安全でしょうか?焼き終わったマシュマロは有毒でしょうか?」
と質問しています。

この質問に対して、USGSは「『安全ではない』と言わなければなりません。
そして絶対にやらないでください!火口部分には多くの二酸化硫黄(SO2)や硫化水素(H2S)が
放出されているので、味は良くないでしょう。また、砂糖に硫酸(たとえば火山ガス)を加えると
壮観な反応を見られるでしょう」と回答。USGSが本気の見解を示したことで、多くのユーザーを
驚かせることになりました。

USGSの返信にもあるとおり、火山の噴火口からは硫化水素などのガスが放出されます。
人は500ppm(0.05%)の濃度の硫化水素にさらされると5分ほどで意識を失ってしまい、
1時間以内で死亡する可能性があります。このため、噴火口に近づくだけで息絶える可能性が高く、
実際は焼きマシュマロを作る前に絶命してしまうことが予想されています。

https://gigazine.net/news/20180531-marshmallow-roasting-kilauea/