日本人は「情報泥棒」「時間泥棒」?
台湾で創業した当初、何の人脈もノウハウもなかった私は、紹介をたどって手当たり次第に色んな企業を訪問し、情報収集をしていました。

2012年当時、日本行きの観光が盛り上がりをみせていたので、旅行会社や航空会社、或いは旅番組を放送しているテレビ局などに、精力
的に働きかけ、「何か一緒にできませんか?」と営業をかけていたのです。

そんな中、とある会社で次のようなことを言われました。

「日本の企業はよく『何か一緒にできないか?』と言って来るけれど、何の準備もアイディアもなく来る人が多すぎる。我々も基
本的に協業はウェルカムだけど、具体的に一緒に何がしたいのか考えてから来てもらわないと、時間の無駄だと思わないか?」という痛烈な一言。

別の人からは「日本の企業は『情報交換しませんか?』と言って来るけど、結局こちらの経験やノウハウを無料で吸い取るだけだ。こ
ちらには何のメリットもない」とも言われました。聞けば、会いたいというので時間を取って会ってみたら質問責めにされ、大量にメ
モを取り、情報を聞き出すだけ聞き出して「今日は良い打ち合わせでした!」と帰っていく、「情報泥棒」が多すぎるとの事です。

情報は等価交換が原則と言いますが、日本の会社はそれができてないのかも知れません。

また、「表敬訪問」というのも嫌がられます。日本からの出張者に多いのですが、2泊3日で台湾に出張する際「せっかく海外に出張
するのだから、スケジュールをパンパンにしないと勿体ない!」と張り切って、特段の用事もないのに現地の企業にアポを入れまくるケース。その際に利用される便利な用語が「表敬訪問」です。

当然会話が盛り上がるわけでもなく、「一体何をしに来たんだろう?」で終わってしまう事が多数で、結局相手の時間を泥棒するだけになっているという場合が少なくないようです。

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