韓国法務部(日本の法務省に相当)が5月に発表したところによると、
韓国における今年1〜4月の国籍離脱者が昨年の3倍増となる 5695人を記録したという。
法務部が統計を取り始めて以来、年間最多記録だ。

 国籍離脱とは、親や出生地の影響などで多重国籍を持つ者が韓国国籍を放棄することをいう。
今年の国籍離脱者らが韓国の代わりに選んだ国籍は「アメリカ」が72.4%で最も多く、
次に「カナダ」が11.7%、「日本」が8.7%、「オーストラリア」が3.2%などと続いた。

 特筆すべきは、国籍離脱者のほとんどが18歳未満の男性という点だろう。
5月1日から 兵役の義務が強化される “在外同胞法”の改正案が施行されたことで、
多重国籍の男性たちが取り急ぎ韓国国籍を放棄している、というのが法務部の説明だ。

 そもそも18 歳以上の男性に約2年間の兵役の義務がある韓国では、“兵役逃れ”事件が頻発しており、根深い社会問題にもなっている。
例えば、体重が過度に重いと入隊が免除される制度を悪用して故意に増量したり、
精神疾患を偽ったり、入れ墨を入れたりすることは、実は韓国でそれほど珍しい話でもないのだ。
2010年には人気芸能人が健康な歯を4本も抜くという兵役逃れ事件を起こし、大きな物議を醸したこともある。

 ところが、多重国籍者たちには“国籍放棄”という、合法的かつ簡単な解決策が存在する。
国籍さえあきらめてしまえば、兵役問題からは自由の身になるのだ。
昔の世代に比べて国籍に対するこだわりもそれほど強くない若者たちが、韓国国籍を簡単に手放してしまうのは無理もない話 だろう。

 そういった国籍離脱者に加え、新しく外国籍を取得して韓国籍を放棄する“国籍喪失者”も増加している。
17 年には例年より1000人ほど増えた1万9364人を記録。今年1〜4月の間は6952人を記録している。
政府関係者は、「就職難や国政への不安などで、国籍を放棄する若者が増えつつある」とコメントした。




“地獄のような国”とはおさらば! 韓国で国籍離脱者が過去最高
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