京浜急行電鉄と日本旅行は16日、訪日外国人旅行者や西日本エリアからの観光客を京急沿線に呼び込むために事業連携すると発表した。
訪日客向けの商品販売や海外プロモーションの共同開催、京急線沿線と西日本エリアへの相互送客などを共同で取り組む。

 同日の会見で、日本旅行の堀坂明弘社長は「地域の魅力を磨き、幅広く発信することを中期経営計画の柱に掲げている。今回の連携はその一つで、
京急沿線は大きなポテンシャルのあるエリアだ」と述べた。

 訪日客向けの取り組みでは、日本旅行は京急の企画乗車券「みさきまぐろきっぷ」など2種の企画乗車券を海外の旅行代理店に販売する計画だ。
6月には台湾での訪日旅行イベントに共同出展するという。

 また、日本旅行は三浦半島を生かした体験ツアーなどの商品を企画し、強みがある西日本エリアなどを中心に拡販する。
京急線沿線は川崎や横浜など人口密集地を抱えることから、北陸や山陰などの観光情報を発信し、西日本エリアへの送客にもつなげたい考えだ。
さらに、横浜エリアや三浦半島を活用し、スポーツイベントやMICEの誘致などにも共同で取り組む。

 両社は今年2月、京急電鉄傘下の京急観光の店舗事業などを日本旅行に譲渡したのを機に、観光事業連携に関する覚え書きを締結している。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180517/bsd1805170500004-n1.htm