九州大学の図書館から80冊近くの本が勝手に持ち出され、捨てられていたことが分かりました。
このうちの30冊あまりは背表紙以外が切り取られた状態だったということで、大学はページを切り取って機械で読み取り、電子データにしていたとみて調べています。
九州大学によりますと3月、福岡市西区の伊都キャンパスにある学生寮のごみ置き場で、78冊に上る大量の本が捨てられているのが見つかりました。
大学が調べたところいずれも大学の図書館の本で、このうち36冊は背表紙以外が切り取られた状態だったということです。
図書館の本には盗難を防ぐため、貸し出しの手続きをせずに出入り口のゲートを通ると機械に反応する特殊なシールが貼られていますが、見つかった本はすべて外されていたとい
うことです。
捨てられていた本は多くが理系の専門書だったということで、大学はページを切り取って機械で読み取り、電子データにしていたとみて調べています。
九州大学の図書館ではおよそ200冊の本の行方が分からなくなっているということで、大学は管理の体制についても見直すことにしています。
九州大学附属図書館の宮本一夫館長は「分厚い本を裁断するには裁断機が必要で研究室の機械が使われた可能性もあります。慎重に調査したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180420/0000576.html