安倍総理大臣は、衆議院財務金融委員会で、自衛隊の護衛艦の空母への改修を具体的に検討したことはなく、攻撃
型空母の保持は許されないという政府の見解に変わりはないとする一方、装備の拡張に関する調査や研究を行うのは
当然だという認識を示しました。

この中で、共産党の宮本徹氏は、政府が自衛隊の護衛艦「いずも」を戦闘機が発着できる空母に改修して、短距離の
滑走で離陸が可能な最新鋭戦闘機F35Bを導入しようとしているのではないかと問いただしました。

これに対して、安倍総理大臣は「これまで政府として、護衛艦『いずも』の空母化に向けた具体的な検討を行ってきたと
の事実はない。また、長距離戦略爆撃機や攻撃型空母を保持することは許されないと考えており、今後ともこの見解に
変更はない」と述べました。

一方で、安倍総理大臣は「今後の防衛力の在り方は、さまざまな検討を不断に行っており、護衛艦の航空機運用の
能力向上にかかる調査・研究も途上だ。現在保有している装備の今後の拡張性に関する客観的なデータを把握した
り、現在保有していない装備の運用可能性を調査するなど、基礎的な調査・研究を行うことは当然だ」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180228/k10011346271000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_006