蒸気機関車:デゴイチいりませんか? 由布市が募集
https://mainichi.jp/articles/20180117/k00/00m/040/106000c
デゴイチの愛称で知られるD51形蒸気機関車の引き取り手を大分県由布市が探している。市民らに親しまれてきたが、老朽化が進み、安全管理が困難になったためだ。
昨年9月に募集し複数の手が上がったものの、事業計画などの書類がそろわず、譲渡契約までいかなかった経緯がある。
市は9日に再び募集をすることを決め、「産業遺産を有効に活用してくれればありがたい」と応募を呼びかけている。

このデゴイチは、1944(昭和19)年製造の「D51 1032」号。全長約20メートル、高さ約4メートル、幅約3メートル、重さ約80トン。
旧湯布院町(現由布市)が旧国鉄と貸与契約を結んだ後、75年に大分鉄道管理局から町営ホテルのシンボルとして移設された。
85年になり、観光客でにぎわう「湯の坪街道」にある湯布院中央児童公園(同市湯布院町川上)に場所を移し、今も展示が続いている。

同車両は昨年3月JR九州から由布市に無償で譲渡されたが、市は老朽化が激しく、財政的に修繕が難しいと判断。譲渡先を募集することになった。
譲渡の条件として、市は▽本体は無償▽移設費用は引き取り者の負担▽引き取り後、5年間は展示すること−−などとしている。

書類は市建設課窓口かHPで入手できる。再募集期間は2月23日まで。複数の応募があった場合は、選考委員会を開く。問い合わせは同課097・582・1273。