丸紅がアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国で大規模太陽光発電事業に着手した。
特徴は100万キロワットを超える巨大な出力と、1キロワット時あたり3円を切る発電コストの安さだ。
世界的にコスト低減が進む太陽光発電でも飛び抜けて低い価格を可能にする秘密は何なのか。

丸紅が取り組む「スワイハン太陽光発電事業」の稼働は2019年4月の予定。
中国の太陽光発電パネルメーカー、ジンコソーラー(江西省)やアブダビ水電力省と、アブダビの
東120キロメートルの内陸部に発電所を建設・運営する。発電した電力は25年間、アブダビ水電力
会社に販売する。

丸紅・ジンコ連合は5陣営が参加した入札で、1キロワット時あたり2.42セントの最安値で事業権を獲得した。

再生可能エネルギー導入の拡大とパネル生産コスト低減により、太陽光の売電価格は多くの国で
同8〜10セント程度まで下がってきた。16年には南米チリとUAEのドバイ首長国で同3セントを
切る案件が出現し、世界を驚かせたが、スワイハン・プロジェクトはこの記録を塗り替えた。
日本の固定価格買い取り制度が定める太陽光(非住宅用)買い取り価格は今年度、同21円。
これと比べると8分の1の水準だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO17663720U7A610C1X93000/

「スワイハン太陽光発電事業」の完成予想図
https://www.nikkei.com/content/pic/20170619/96958A99889DE3E5E4E4E1E5E0E2E3E6E2E4E0E2E3E58AEBE1E2E2E2-DSXKZO1766373014062017X93000-PB1-13.jpg