http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/23/news036_4.html
現在日本で買える3列シートモデルは一見たくさんあるように見える。何ならBセグメントのトヨタ・シエンタやホンダ・フリードあたりからサイズごとに用意されている。
これらのモデルの意義はよく分かる。年に数回だけ多人数乗車の必要があるなら、それを選ぶのも良いだろう。ただし頻繁に3列目を使うという場合はお勧めできない。
特に小さいクルマではサイズの限界もあって、仮に時速50キロで後方から追突された場合、まず間違いなく3列目の生存空間は残らない。
なぜなら現代の衝突安全の基本となるクラッシャブルゾーンがサイズ的に十分に取れないからだ。これは物理的な限界なので相当に難しい。

 そういう意味ではもっと大きなモデルでも事情はそう変わらない。3列目シートがオプション設定だったり、補助席のような簡易シートのクルマは推して知るべしだ。
3列目の安全性には膨大なコストと手間がかかる。オプションや補助席のためにそんなコストが容認されるとは思えない。
3列目の生存空間を真剣なエンジニアリングで対策しているクルマは、日本で正規で買えるという条件を付ければこれまでボルボXC90しかなかった。