米トイザラスが経営破綻=ネット通販台頭で打撃、日本に影響も
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091900575

 【ニューヨーク時事】米玩具販売大手トイザラスは18日、
連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をバージニア州の
裁判所に申請した。アマゾン・ドット・コムをはじめとする
インターネット通販の台頭や、ウォルマート・ストアーズなど
大型量販店の安値攻勢に押され、業績不振が続いていた。
店舗およびネットを通じた営業は全世界でこれまで通り続けるという。

 トイザラスは「米国とカナダ以外の店舗は破産手続きの対象外」としているが、
仮に再建が難航すれば、現在160店舗を展開する日本事業にも
影響が及ぶ可能性がある。

 トイザラスの債務総額は4月末時点で52億ドル(約5800億円)。
同社は破産手続き中の運転資金として、銀行団などから30億ドルの
事業再生融資を確保した。

 トイザラスは1948年、乳幼児用家具販売店として創業。
ベビーブームの波に乗って事業を拡大し、最盛期の80年代には
「街のおもちゃ屋」を次々と廃業に追い込んだ。しかし、消費者の
ネット通販志向の高まりなどを背景に業績が悪化した。

 日本法人の日本トイザらスは、日本マクドナルドとの合弁で
89年に設立。当時は大型小売店の進出規制が日米間の通商交渉の
議題となっており、92年の奈良県での2号店オープン時には
ブッシュ大統領(父)が来店した。
2010年に米本社の完全子会社となった。