日本海呼称の変更を求め、「15万人の会員」を動員し世界の出版社や政府機関などに
働きかけを行う民間団体「VANK」の朴起台(パク・ギテ)代表が産経新聞の電話取材に応じ、
「民間で自発的に運動を行うわれわれの熱意は、日本とは比較にならない」と述べた。

 VANKは1999年、海外の文通相手募集サイトとして設立された。国際交流の中で
「韓国の正しい姿を世界に知らせる必要を感じた」(朴代表)として「サイバー外交使節団」を
名乗り、竹島(島根県)の領土問題や日本海呼称問題について広報活動を展開。代表的な
反日運動団体の一つとして知られるようになった。

 朴代表によると、入会費3万ウォン(約2900円)を支払った正会員3万人や外国人3万人を
含み、活動に参加する会員総数は15万人に上るという。

 メンバーは「日本海」の単独呼称が採用されている世界各地の地図や教科書、放送などに
ついて情報を共有。出版元などに一斉に大量のメールを送付するなどして圧力をかけ、
表記の変更を要求する。

 朴氏は、これまでに米誌「ナショナル・ジオグラフィック」や英国のBBC放送など、
国際的に知名度の高い媒体で日本海と東海の併記を実現させたと強調。「学生ら若い世代を
中心に、充実した活動ができている」と振り返った。(時吉達也)
http://www.sankei.com/world/news/170804/wor1708040003-n1.html