◆フィギュアスケート ▽GPシリーズ第6戦 NHK杯 最終日(25日、大阪・東和薬品RACTABドーム)

 男子フリーで、SP2位からの逆転を目指した宇野昌磨(トヨタ自動車)は、合計286・55点で2位。SP首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)に1・84点及ばず、3年連続4度目の優勝を逃した。

 宇野は試合後に「表現もジャンプも、僕の中ではいい演技だった」と振り返ったが、心中穏やかではいられなかった。跳んだ4本の4回転全てに「q」(4分の1回転不足)がつき、GOE(出来栄え点)を伸ばせなかった。「気持ちを言うならば、試合に出る意味をちょっと揺るがされるような試合になった。点数が、ルールが、と言うつもりはないけど、この基準なら、今日のジャンプ以上に練習でもできる気がしない。これ以上先はないと思わされる試合だった」と言葉を並べた。

 4回転は、冒頭のループとフリップをしっかりと着氷したが、ともにGOEは0点で加点を得られず。4回転―3回転の連続トウループも、GOEは0・27点にとどまった。「(自分では)きれいかなと思った。結構厳しかったかなと。(採点の)方向性は興味で聞いてみたい」と胸中を吐露した。

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